アスベストの分析調査の費用はどれくらいか

アスベストの分析調査の費用は、3万円から5万円くらいかかるのが一般的です。分析調査するのは、解体する企業ではなく、その企業が依頼した専門の調査会社が行います。費用は解体の費用に上乗せされます。調査方法は主に二種類あります。

定性と定量の二種類の分析です。定性ではアスベストが含有されているかどうかを判定する調査で、定量はどれくらいの量が含まれているかを調査します。定性では位相差や分散顕微鏡法、X線解析法や偏光顕微鏡を使用した調査も行います。定量の調査では、X線解析法でアスベストの含有率を測っていきます。

特に偏光顕微鏡では、国際規格がJIS化されて追加された方法です。解体する建材のアスベストが飛散しやすいかを示す発じん性によって、3つのレベルに分かれていて、レベルによって調査費用が異なります。レベル1は発じん性が著しく高く、成分を検査する必要がある場合、レベル2は発じん性が高く、検査が必要な場合、レベル3は、発じん性が比較的低く、解体作業の前に検査せずに処分してもよい場合です。2022年4月からは、除去作業の14日前までに、労働基準監督署に届出を出すことが義務になりました。

検査自体も行うことが必要です。検査の費用も必要な経費となっているので、事前に調べて確実に分析してくれる企業を選択することが大切です。費用を抑えるためにも、その場合熟練した検査技士のいる企業を選びましょう。地方公共団体によって、金額に違いがありますが、一棟当たり上限25万円が補助金で受けられます。