アスベスト分析の方法とは

アスベストは石綿と呼ばれる建築の素材です。元々天然に存在しており、繊維状のけい酸塩鉱物としてよく知られます。繊維が極めて細く、研磨や切断などを行うときに飛び散ってしまいます。保温断熱を実施する際のもかつては使われていました。

現在ではこのような用途を含めてアスベストの使用が全面的に禁止されていますが、使用された建物などはまだまだ残ってしまいます。勘違いされやすいですが、アスベストはそこにあるだけで被害をもたらすものではありません。それが飛散されることによって被害が現れます。そのため、飛散してしまう可能性のある現場ではアスベストの分析が欠かせません。

アスベストの分析は労働安全衛生法などの法律に基づいて行われる必要があります。これは石綿が使用されているかどうかはもちろん、その中の成分についても詳しく分析することを定めた法律です。労働者にその被害が発生することを防ぐために、作業衣や保護衣を着ることも定められているのが特徴となっています。加えて大気汚染防止法にも基づいていることが求められます。

実施する際には都道府県知事等へ14日前まで届け出で行う必要があります。耐火建築物等を解体する際には特に重要です。石綿が使用されていたことが発覚したとしても、即座にその建物が使えなくなるわけではありません。具体的な内容を精査した上で、その後に建物をどのように扱うかを冷静に判断していく必要があると言えるでしょう。