アスベストの調査はしっかりとしよう

アスベストとは石綿のことで、天然で産出される繊維状のけい酸潮鉱物です。「せきめん」とも呼ばれています。その繊維がとても細かく薄いため、研磨機や切断機などによる措置を行わないと、石綿が飛散してしまい、人が吸ってしまう恐れがあるので細心の注意が必要となるでしょう。人間が石綿を吸い込んでしまった場合には、その異物が痰として混ざり、体外に排出されます。

しかしアスベストはとても細い物質であるため、肺の組織の中に長く溜まってしまうことになるんですね。この成分が体内に居続けることにより肺が繊維化してしまったり、ガンや悪性中皮腫の原因となってしまうこともあります。この物質を吸引したからといってすぐに身体に悪影響が出るというわけではありませんが、やはり注意しておくべき事態なのは変わらないでしょう。アスベストは髪の毛の5000分の一ほどの細さになるため、肉眼で確認することはできません。

だからこそ、古い建築で働いている場合にはしっかりと調査をする必要があります。さらに令和4年4月1日から、この日以降に着手する建物の解体や補修工事、改造などをする際にはアスベストの調査報告をする義務が発生しています。アスベストの有無に関わらず調査をする必要があり、調べた内容に関してはすぐに報告する必要もあるので注意しましょう。こちらの成分の調査について詳しく聞いておきたい場合には「生活環境保全課」に問い合わせてみてください。